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周産期部門の特色

周産期部門の特色

当院は産科・小児科・小児外科の各部門が密接に連携して、チーム医療を患者さんに提供しています。産科で適切な母体・胎児管理を行い、出産後の新生児治療・管理に繋げています。
平成21年より東京都の母体救命対応型総合周産期母子医療センターとして指定されています。妊娠中の母体の緊急事態に対応するため、救急救命センター、脳神経外科、循環器内科などと連携し、都内で発生した母体救命が必要な妊婦さんを積極的に受け入れる当院は東京都スーパー母体搬送システム受け入れ施設です。
搬送受け入れだけでなく、院内で分娩中に突然起こる胎児の緊急事態に対応するGrade A帝王切開システム(帝王切開決定から15分以内の胎児娩出を目指す)を、新生児科・麻酔科・手術室とつくり上げています。

周産期部門について

東京都スーパー母体搬送システム受け入れ施設

当院は東京都スーパー母体搬送システム受け入れ施設であり、品川ブロックの拠点病院です。周産期専門医(母体・胎児および新生児)をはじめ、専攻医、研修医、助産師、看護師、遺伝カウンセラーおよび臨床心理士からなる医療チームで診療にあたります。母体・胎児集中治療室(MFICU)9床と新生児集中治療室(NICU)15床でハイリスク分娩やハイリスク新生児に対応しています。
当院の分娩数は2020年:1398件、2021年:1344件とハイリスクのみならず、Low risk妊娠も多く扱う施設です。2018年からは無痛分娩も開始し、様々な周産期管理を研修することができます。

胎児の超音波診断の精度の高さは当科の特徴です。
妊娠12週、20週、36週頃に行う胎児精密超音波検査で胎児のリスク評価を行い、その後の妊娠分娩管理へとつなげています。超音波専門医や超音波専攻医が数多く所属し、胎児の形慇学的評価を日々行っています。超音波専攻医は超音波専門医とともに日々研修を行い、超音波検査を実施しています。
定期的に超音波画像の症例をカンファレンスで共有し、超音波検査の技術向上を図っています。

胎児の超音波診断の精度の高さは当科の特徴
超音波検査のみならず遺伝学的評価を並行して行える

超音波検査のみならず遺伝学的評価を並行して行えることも患者さんに質の良い医療を提供できる秘訣です。
遺伝専門医、遺伝専攻医も多く在籍し日々臨床に最新知識を生かしています。遺伝相談外来を設置し、出生前診断などに関するカウンセリング体制が整えています。超音波検査と遺伝学的評価の二つをコンパインドさせることで、質の高い胎児診断を実現し、それを胎児治療や新生児医療につなげています。
2013年4月1日より、母体血胎児染色体検査(無侵襲的出生前遺伝学的検査)の臨床研究を開始しました。

主な対象疾患

胎児心疾患を含む胎児形態異常、前置胎盤、低置胎盤、癒着胎盤などの胎盤異常、胎児発育不全、妊娠高血圧症候群、母体ハイリスク疾患合併妊娠、多胎妊娠など、様々な疾患を扱っております。

周産期研修を経験して

 

町医師

日本医科大学を卒業し、2015年に当院産婦人科に入局されました。産婦人科専門医取得後、サブスペシャリティーとして周産期を選択し、2021年に超音波専門医、周産期専門医を取得された先生です。

Q

産婦人科専門医取得後の勤務先について教えてください。

A

私は昭和大学病院で勤務をしている時に、産婦人科専門医を取得しました。取得後は、国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センターで、1年間専門修練医として研修しました。そこでは多くの胎児診断、胎児治療に関わり、さまざまな経験を積むことができました。また私は多胎について研究しているため、多胎の分娩を多く取り扱う成育医療センターでの研修は、とても勉強になりました。研修後は再び昭和大学病院に戻り、勤務しています。

Q

学外研修はどのくらいの期間ですか?研修はどうでしたか?

A

上記で述べた通り、国立成育医療研究センターで1年間研修しました。半年は産科、もう半年は胎児診療科での研修でした。成育医療研究センターは小児疾患に特化した病院であるため、胎児期からさまざまな科と連携して周産期管理を行うことができます。全国から患者さんが来るため、稀な疾患の診療にも携わることができ、とても勉強になりました。またさまざまなバックグラウンドを持ったフェローやレジデントがおり、同じ志を持った同世代の医師と切磋琢磨することは、私のモチベーションに繋がる経験でした。

Q

昭和大学の研修で良かったことは何ですか?

A

私は産婦人科の中でも周産期をサブスペシャリティとしたいという希望があり、昭和大学への入局を決意しました。入局後は国内外の周産期に関する学会で発表する機会を多く与えてくださり、とても感謝しております。また周産期だけではなく、婦人科の手術も多く執刀し、産科・婦人科満遍なく経験でき、かつ自分の興味がある分野についてはより深く学べたことが、昭和大学の研修でよかった点です。専門医取得後は、専門外来を担当したり、成育医療研究センターで研修をすることができ、より自分のサブスペシャリティを極めることができました。

Q

当院での研修を考えている方、周産期への道を考えている方々へ一言お願い致します。

A

他大学からの入局であったため、最初はうまくやっていけるだろうか、自分が思うような修練ができるだろうか、ととても不安でした。しかし医局の雰囲気がとても良く、出身など関係なく自分がやりたいことをやりたいと言える環境でした。そしてそのやりたいという気持ちを全力でサポートしてくれます。ぜひ一緒に昭和大学の周産期を盛り上げていきましょう。

研究内容

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〒142-8666
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代表番号TEL:03-3784-8000

外来予約番号TEL:03-3784-8522

昭和大学病院は旗の台駅東口より徒歩約5分となります。
外来患者さんは、中央棟1階正面入り口からお越しください。